3月25日発売

ダリをめぐる不思議な旅 

村松和明 著
四六判並製・192頁+口絵カラー4頁 定価1500円+税

 

 



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天才ダリを生んだカタルーニャの謎
自ら「天才」と言い放ち,20世紀の芸術に大きな影響を及ぼしたダリ.
ピカソと並んでもっとも有名な芸術家の1人だが,これほどまでに真の姿が隠され続けた人物もめずらしい.ダリは,画家として知られるが,実際には映画制作でデビューし,舞台装置,デザインなどさまざまな分野に豊かな才能を発揮した.映画ではヒッチコック監督の作品から,未完ではあったがディズニー映画まで,またデザインでは,「チュッパチャプス」のパッケージデザインから家具やファッションデザインにいたるまで幅広く,後のポップ・アートにも先駆けた制作活動を展開した.
この元祖マルチアーティスト・ダリは,どのようにして天才になったのか……その生涯をつぶさに追いながら,生地カタルーニャを巡れば,誰も想像しえなかった真実が今ここに浮かび上がる.


村松 和明(むらまつ やすはる)

1963年,愛知県岡崎市に生まれる.武蔵野美術大学卒業.
2003年スペイン政府の給付により渡欧,サルバドール・ダリ,ジョアン・ミロを研究.
現在,岡崎市美術博物館に学芸員として勤務,主に西洋の近・現代美術の展覧会を担当.
主な論文として,
「ダリの太陽と自画像のメタモルフォーゼ」(『岡崎市美術博物館研究紀要』第1号,2005年)
『ダリ大図鑑』(『美術の窓』246号,生活の友社,2004年)
「ダリのオブセッションと可食的オブジェ」(「ダリの宇宙とシュルレアリスムの巨匠展」カタログ,愛媛県美術館,2006年)
「ジョアン・ミロ その深淵にある喜びと悲しみ」(「太陽の賛歌ミロ展」カタログ,ミロ展カタログ委員会,2002年)
「シュルレアリスムの表皮」(「シュルレアリスム展」カタログ,美術館連絡協議会,2007年)
などがある.

 

【目次】

 謎の画家ダリ ── 序にかえて  

第1章 天才ダリを生んだカタルーニャの謎

 見よ! サルバドール・ダリの誕生だ!
Column 死んだ兄の亡霊
 コック、ナポレオン
 カタルーニャ
Column 建築デザイン──ガウディの影
 ダリの三角点
 故郷フィゲラス
Column ダリの「食するということ」
 サン・フェランの要塞
 母の死、そしてマドリード国立美術学校入学
 カダケス
 妹アナ・マリアとの愛
Column ガルシア・ロルカ
 父親の別荘
Column パブロ・ピカソとの出会いと、画家としての影響
Column ジョアン・ミロの画家への手引き

 

第2章 ガラとダリの謎

 運命の一九二九年 ──パリ・デビューとガラとの出会い
Column 映画 ──《アンダルシアの犬》からヒッチコック、ディズニーまで
Column ポール・エリュアール
Column ダリの女性観
 ガラとの愛の地、ポルト・リガト
 ダリの卵の家
Column ダリのデザイン
Column 立体絵画を求めて──ホログラムの導入
Column ダリの口ひげの起源と意味
Column ツバメ
Column ダリの卵からは、何が生まれる?

 

第3章 神秘主義宣言の謎

 アメリカでの成功
Column ダリの人生の転換期 ── 神秘主義宣言、広島への原爆投下のショック
 クレウス岬
 ダリ劇場美術館
Column パンに秘められた思い
Column 舞台関連の仕事
Column ダリとバロック絵画
Column ダリの版画の謎──サインがあるほうが安い?

 

第4章 二つあるダリの墓の謎

 ジローナ
 プボル城 ── 古城に秘められたガラの神秘
Column ファッション・デザイン──今なお斬新、奇想天外なデザイン
 晩年──永眠
Column ダリの墓の秘密
 卵にこもりたかったダリ ── あとがきにかえて