5月20日発売

クロモリ自転車の組み立てと調整

いま手に入る部品でつくるロードとランドナー

大前仁 著
A5判176頁・並製、 定価1800円+税

 

 



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大前仁(おおまえ・ひとし)
1965年生まれ、埼玉大学教養学部卒。自転車ツーリング雑誌「サイクルフィールド」編集長を務めたのち、有限会社大前事務所を設立。ツール・ド・フランスや国内の自転車レースを取材するかたわら輪行袋の開発などにも携わるなど、ツーリング方面への造詣も深い。 山岳サイクリング研究会世話人、日本山岳会会員。


◎自分でやってみよう、と思いはじめたアナタのために
“クロームモリブデン”のパイプで作られた、クロモリ自転車(ルビ=バイク)。
六角レンチ数本とドライバーとスパナがあれば、実は誰でもこの自転車を組み立てることができる。
確実で安全な組み立てを、正確な知識とともに実現できますように……、手を真っ黒にしながら本書を読んでほしい。

 


◎ROAD BIKE デュラエースSL-7900・Wレバー仕様
デュラエースWレバー仕様のロードバイクは、本書のなかでも特徴的な構成となっている。手組のホイールにWレバーというクラシックなデザインながら、使っている部品はすべて現行パーツ。最新デュラエース7900の構成をなるべく生かしながら、ぎりぎり、Wレバー仕様へとたぐり寄せた完成車だ。テスタッチ・テンスのステアリングコラムはスレッドレスだったので、Aヘッドステムとスペーサーを使ってハンドルの高さを調整する構造となったが、ここがスレッドタイプだと、さらにクラシカルなデザインになるところだ。

 


◎ROAD BIKE カンパニョーロ・コーラス11s
カンパニョーロ・コーラス仕様のロードバイクは、デザイン的に車輪に迷う。カンパニョーロは現行のラインナップとしてレコードのハブしか残しておらず、今回は手持ちの完組ホイールで組み上げてみた。先頃引退された三船雅彦ロードプロのお下がり、カンパニョーロ・ニュートロンだ。ここにグランボア・セールブリュ700×26C、そしてハンドルはカンパニョーロ・エルゴパワーに合わせて曲げられたという日東・M190ユーロ80という組み合わせだ。クロモリフレームのラインを壊さず、しかし現代風のブラックパーツを生かした仕様を試みた。

 


◎RANDONNEUR 浅麓堂・スペシャルランドナー
インターネット普及以降、現行部品でないパーツの流通が可能になり、マファック・クリテリウムなどクラシックパーツとされていた部品が手に入れやすくなった。また、スチールフレームや泥よけを見直すムーブメント、ロードバイクのコンパクトドライブ、そしてシクロクロス車がカンティブレーキにこだわってくれているおかげもあって、ランドナーっぽく自転車を仕上げることはそう難しくなくなった。しかし…。自転車マニアたちの最近の合い言葉は「行き着く先は小物」。小さなネジやアウター受けなどの小物が、さすがにもう少ない。願わくば本書をきっかけに、さまざまな小物が再発売されるとうれしい。

 


◎ROAD BIKE シマノ・デュラエース7900
クロモリのロードフレームに最新のデュラエースをアッセンブルしても、何ら破綻はない。確実に変速し、確実に止まる最新メカの恩恵を受けつつ、スチールの乗り味を楽しむ。これを贅沢と言わずして何と言おう。クロモリフレームをオーダーメイドしたり、希望の色に塗り替えたり……。カーボンフレーム全盛、完組ホイール全盛から時代は折り返し、スチールのパイプごとの乗り心地の違いや、手組ホイールのしなやかさを味わう時代へと、僕らは優雅な機材選びの世界を駆け抜けていく。

【目次】

第1章 クロモリフレームの自転車
1 自転車各部の名称・ロードバイク 
2 自転車各部の名称・ランドナー 
3 フレーム各部の名称 
4 ヘッド小物の違い 
5 ネジ山の話 
6 フレームの下ごしらえ 
7 本書で使用する工具 
 ●コラム クロモリフレームにまつわる規格

第2章 シマノ・デュラエース7900での組み立て
1 フレーム各部のサイズの確認
2 チェーンホイールとBBの装着 
3 フロントディレーラーの装着 
4 リアディレーラーの装着 
5 ホイール回りの準備 
6 ハンドル部の組み付け 
7 ブレーキ本体の装着 
8 ブレーキケーブルのセット 
9 シフトケーブルのセット 
10 チェーンの装着 
11 ペダルの装着 
12 ディレーラーの調整 
13 サドル回りの装着 
14 タイヤの装着 
15 バーテープを巻く 
 ●コラム 締め付けトルクの話

第3章 カンパニョーロ・コーラスでの組み立て
1 シートチューブ外径 
2 チェーンホイールの装着 
3 前後ディレーラーの装着 
4 スプロケットの装着 
5 核心部・チェーンの装着 
6 ブレーキキャリパーの装着 
7 エルゴパワーの装着 
8 各部ケーブルの取り回し 
 ●コラム 最新パーツとクロモリフレーム

第4章 Wレバーを使ったロードバイクの組み立て
1 Wレバー台座等の確認 
2 四角テーパーBBとチェーンホイールの装着 
3 Wレバーの装着 
4 ノーマルブレーキレバーの装着 
5 ペダルの取り付け 
6 各部ケーブルの取り回し 
7 リアエンドの違いについて 
 ●コラム ホイールのサイズについて

第5章 浅麓堂・スペシャルランドナーの組み立て
1 フレーム各部の仕様をチェックする 
2 クロモリフレームの下ごしらえ 
3 電装部の準備 
4 カップアンドコーンBBの装着 
5 TAタイプチェーンホイールの装着 
6 バンド式Wレバーの装着 
7 フロントディレーラーの装着 
8 リアディレーラーの装着 
9 シフトケーブルのセット 
10 ホイールの装着 
11 ボスフリーの装着 
12 チェーンの装着 
13 ハンドル部の組み付け 
14 革サドル回りの装着 
15 カンティブレーキの装着 
16 ブレーキケーブルのセット 
17 フロントキャリアの装着 
18 ペダル、トゥクリップ、トゥストラップの装着 
19 泥よけの装着 
20 電装部の装着 
21 浅麓堂直伝・コットンバーテープの巻き方 
22 各部の調整